生徒達が創り出す新しい可能性
探究の3学期は2年生の「探究Ⅱ」で取り組む、自分で探究テーマを生み出し、生み出した後の最適解・納得解を導き出すまでの一連の流れを経験する期間としました。
1月は探究テーマとなる”問いづくり”の生み出し方を経験し、2月は探究テーマが決まった後の行動を体験しました。
8時間という限られた時間の中で、与えられた「探究テーマ」から企画・運営・発表を自分たちで準備し、実施をする。全体をコンパクトにし、流れを掴んでもらう今回の探究。
探究テーマは”地域をつなげるアクションプラン”と題して、今年何度もお世話になっているコミュニティースペース”リノコトコバコ”の活用方法を生徒全員で考え、それぞれが活用方法について発表することにしました。
まずはコバックス株式会社様より、もう一度このスペースのコンセプトや利用してほしい方の説明して頂きました。
次に伊達市にはどんな問題や課題があるか、その問題にこのスペースを活用して自分が楽しんでできる地域とのつながりをつくることはできないかと個人ワークで書き出しました。
最初はなかなか、キーワードが出てこない生徒達でしたが、自分が1年間で経験したことや体験したこと、1人で考えるのではなく、探究で出会った方と地域、そしてリノコトコバコを繋げられないかというファシリテートを行いました。
経験したことや体験したことを点ではなく線や面で考えられないかということをアドバイスすると、1度止まっていた手が次々と動き出しました。
情報は寝かせることもとても重要。書き出したことをみながら、自分たちで調べる時間も含め、1週間の課題としました。
自分で出したキーワードを今度はグループでシャアしながら、意見を出し合いました。自分では思いだせなかったり、新しい発想をさらに線で繋ぎ合わせ、各々が企画書を作成します。
キーワードからそれぞれが生み出した”リノコトコバコ”の活用方法を企画書にし、みんなの前で発表。生徒からは様々な質問や提案が飛び交います。提案で自分が良いと思ったものは積極的に取り入れ、その場で答えられなかった質問は本番で同じ質問をされたとき、答えられるよう万全の準備を行いました。
発表会当日には、コバックス株式会社の役員の皆様に来校して頂けることとなりました。今回は運営も生徒主体。開催要項や接待、進行シナリオ、発表会場のレイアウトにいたるまで全て生徒が考えました。見守ることも重要な役目です。
そして発表当日。自分が考えたプランをコバックス株式会社の皆様の前で発表しました。発表後は質疑応答の時間。どんな質問に対しても臨機応変に応え、発表会無事を終えることができました。
最後に代表取締役社長の小林仁一様より講評を頂きました。
高校生の発想力に驚くとともに、プランに留まらず、是非リノコトコバコを活用して実施までしてほしいとお褒めの言葉を頂戴しました。
なりたい自分と相手に求められる自分。そのANDに”社会に必要とされる自分”がいるのではないか。
その答えを探すために、2年生の「探究Ⅱ」が4月からついにスタートします。