お米を育てる
2022年4月16日
種籾の催芽を行いました。
種籾・・・お米の種
催芽・・・種籾を発芽させること。
私も初めての経験です。1年前は苗からの米作りだったので、苗まで育てることで、米作りの全工程を学ぶことができます。
1.塩水選を行う。
昨年の収穫から保管してた種籾達。その中でも選りすぐりの精鋭を選ぶため、塩水選を行います。
種籾を塩水に付けます。粒がしっかりと詰まっていると塩水の底に沈み、詰まっていない場合は、塩水の比重により種籾が浮きます。塩水の加減は、生卵が浮く程度にします。
昨年収穫した種籾達。これから催芽に取り掛かります。
真水の時はたまごが沈んでいます。
生卵が浮く加減が、塩水選の塩水の目安です。
塩水に”セイコウ米”を投入。たくさん浮いている!!本当に沈んでいる種籾はあるのでしょうか。
しっかりと沈んでいました。ほっとひと安心。一粒一粒、丁寧にすくい取ります。
2.種籾の消毒
塩水選後は、真水で綺麗に洗います。その後は温湯消毒をします。65℃のお湯に10分間付けることで、ばか苗病、いもち病などの防除のために行います。10分付けた後は、また真水に切り替えて浸けます。
3.浸種をする
種籾は水分が13%以上になると、呼吸が盛んになり、細胞の分裂や伸長が始まります。また、水分を吸収することで、中のデンプンが分解されてブドウ糖となり、新しい細胞を作ったり、呼吸をしたりするエネルギー源となって発芽が促進されます。
浸種をする日数は水温によって異な理ます。水温×日数=積算温度となり、種籾の発芽には積算温度は100℃必要です。
私は35℃の水温×3日で積算温度に達するよう、浸種しました。
積算温度100℃の種籾です。プクプクとしていて、とてもかわいいです。
4.種まきをする
浸種した種籾を蒔きやすくするため、乾かします。その後土に均等に蒔いていきます。
種籾が均等になるよう育苗箱に蒔きます。土の下には新聞紙を敷きました。種が隠れるくらいに土で覆い、たっぷりと水をあげます。本来は育苗箱をビニールハウスに入れて温度管理するのですが、ビニールハウスがないので、ビニール袋で育苗箱を覆い、車の中で蒸し風呂状態にしました。
無事発芽。よかった・・・。
そして現在(2022年5月18日)
さて、ここからは探究の時間です。現在の1年生が2年生になった時、この作業を未来の1年生に向けて行ってもらいます。今年のセイコウ米の出来ははたして・・。上手くいっても、上手くいかなくても生徒の”学び”につながるでしょう。