”タンキュウブ”の先輩に聞いてみた(Vol.2)
企画概要
普通科進学探究コース独自の活動である”タンキュウブ”。”タンキュウブ”で活動した先輩方は、活動後にどんな”スキ”を見つけ、自分なりの”成解”へ辿り着いたのか。先輩方の今を取材し、新しい”何か”を見つける企画です。
今回の先輩はコチラ▽
タンキュウブ0期生
国際ビューティ&フード大学校 トータルビューティー科
羽賀夕華さん
そうま : 「それでは先輩、改めて自己紹介をお願いします。」
ゆうか : 「はい。(笑) 改めまして羽賀夕華です。2023年3月に聖光学院を卒業
し、現在は国際ビューティ&フード大学校のトータルビューティ学科に
在籍しております。」
そうま : 「皆さんにわかるように、その学科ではどんなことを学んでいるのかを教
えてもらってもいいですか?」
ゆうか : 「はい。主にメイク・ネイル・エステを学んでいます。1年次ではそれら
の技術を身につけて勉強し、資格取得を目指して学んでいます。また、
インターンシップもあり、実社会に出てスキルも学びます。」
そうま : 「今や男性も美容にこだわる時代ですよね。最近、美容に興味があり勉強
中です。(笑) ゆうかさんは美容に興味があって進学されたんですか?」
ゆうか : 「はい。もともと美容に興味があったのですが、美容学校に進学する決め
手になったのは"探究活動"で行ったジェルネイル体験です。美容で輝
き、喜ぶ人たちの姿を見て、私の美容に対する『スキ』に出会うことが
できました。」
そうま : 「わかります。もともと私は映像とカメラに興味があったのですが、探究
で活動したことで自分の『スキ』に気付けました。ちなみに先輩が探究
活動を始めたきっかけを教えて頂いてもよろしいでしょうか?」
ゆうか : 「はい。実は聖光学院には大学進学目的で入学したんです。放課後や土曜
日は学校が閉まるまで机に向かって学習の日々でした。しかし現在のコ
ース長である三瓶先生の一声で探究活動をはじめたのがきっかけで
した。」
そうま: 「我らが三瓶先生ですね。(笑) 以前、はるか先輩にお聞きしたのですが、
国見町のあつかし歴史館や相馬市など探究活動を通して自分の中の変化
をありましたか?」
ゆうか : 「はい。探究活動は私にとって何もかもが新鮮で楽しかったです。"福島
=何もない"というイメージを持っていましたが、それは私の視野が狭
かっただけで、探究を通して、自分が知らなかった福島をたくさん知る
機会を頂きました。そしてこんなにも魅力ある土地で育ったことを誇り
に思うようになりました。そんな機会を頂けた高校の探究にとても感謝
です。」
そうま : 「わかります。私も探究を始める前までは福島に魅力があるなんて気づけ
ませんでした。自分の地元にフォーカスを当てること自体、していませ
んでした。ちなみなんですが、大人との活動で印象に残っていることは
ありますか?」
ゆうか : 「株式会社ダイユーエイトさんと一緒ににぎわいづくりのためのイベント
を企画したことです。」
そうま : 「そうなんですね。実は私たちもダイユーエイトさんに協力して頂
き、文化祭では”モルック”を制作したんですよ。ちなみにゆうか先輩は
大人と活動することに抵抗はありましたか?」
ゆうか : 「抵抗はなかったけれど、高校生と大人では考え方が違うなと思いまし
た。」
そうま : 「考え方の違いですか?」
ゆうか : 「はい。高校生の考えは大人の考え方と比べると幼いところがある一方、
面白い発想が生まれやすいです。逆に大人の考えは実現可能性がありま
すが、現実的でワクワクしません。その”違い”がうまく噛み合えばとて
も良いものが生まれると思いました。要は学生の力って以外にすごいと
いうことです。」
そうま : 「互いの"違い"が大事。そんな考え方はしていませんでした。勉強になり
ます先輩。(笑)」
ゆうか : 「ありがとうございます。"違い"って大事ですよ。(笑)」
そうま : 「大事なことを学んだ探究活動だったと思いますが、今振り返って改め
て探究についてどう思いますか?」
ゆうか : 「そうですね。自分で体験したことももちろん大事ですが、これまで体験
した経験を相手に伝えるということの難しさや楽しさも知りました。
放課後遅くまで残ってプレゼンを作成し、発表本番を迎えたのは今では
とても良い思い出です。」
そうま : 「おっしゃる通り。伝えるって本当に難しいですよね。私は未だにプレゼ
ンはドキドキです。(笑)」
ゆうか : 「伝えることってどんな仕事においても必要なことだと思うので、高校生
の時点でできているのはとてもいい経験ですよ。」
そうま : 「ありがとうございます。実はそろそろ進路が近づいて来まして・・・。
三瓶先生からは3年生0学期なんて言われています。取材のはじめに探
究で開いたジェルネイル体験で『好き』に出会えたことが進学の決め手
となったとおっしゃっていましたが、進路選択で大切なことはなんです
か?」
ゆうか : 「はい。私は高校時代『好き』を明確でき、進学することができました。
あくまでも私の意見ですが、自分の『スキ』に正直になって選択したほ
うがいいとおもいます。今の自分の進路は自分の意思で決定したもの。
とりあえず大学進学が目標だった私が、探究で『スキ』に出会え、毎日
充実した自分の人生を送っている。探究は私にとってとても大事な時間
でした。」
そうま : 「私も卒業するときに言ってみたい!『スキ』の道にチャレンジすること
もとても勇気のいることですよね。かっこよすぎます!今年は受験なの
で自分の『スキ』に正直になって後悔のない選択をしたいと思います。
ちなみにこれからチャレンジしたいことはありますか?」
ゆうか : 「あります。1年生でエステのスキルを身につけた後に2年生で受験できる
エステティシャンの資格(日本スパ・ウエルネス協会 ビューティセラピ
スト)取得にチャレンジしたいです。さらに国際ライセンスへとレベル
アップできる資格なので頑張りたいです。」
エステティシャンって?
全身美容の施術をする人。主に施術、ボディケア、脱毛、痩身を行う。
日本スパ・ウエルネス協会 ビューティセラピストって?
の世界標準のエステの技術を持つ証明となる資格。卒業後1年間の実務経験を得た後、国際ライセンスへとレベルアップできる資格。
そうま : 「すごいですね!自分が『スキ』なことならば、どこまでも向上心を持っ
て突き進めるんですね。」
ゆうか : 「今こうやってチャレンジできる私がいるのは聖光の探究に出会ったから
です。そうま君も探究活動を成長の時間だと思って頑張ってくださ
い。」
そうま : 「はい!ありがとうございます。先輩のお話を聞いて、探究活動の励みと
なりました。最後になりますが、そんなチャレンジし続けているゆうか先
輩から在校生に向けてメッセージをお願いします。」
ゆうか : 「私が在学していた頃以上に聖光はワクワクすることが沢山できる高校に
なっていると思います。その環境を存分に活用して、自分の『スキ』を
貪欲に探しに行ってみてください。
もし迷うようなことがあっても大丈夫です。そんな時は先生方を頼っち
ゃいましょう。高校生の特権です。卒業生として在校生の皆さんを応援
しています。
そうま : 「やる気になってきました!メッセージありがとうございました。取材は
以上となります。本当にありがとうございました。」
ゆうか:「私も楽しかったです。ありがとうございました。」
取材後記
2度目の"タンキュウブ"の先輩の取材。これまで先陣を切り、挑戦し続けた先輩の言葉には「好き」や「楽しい」に対する熱意が出てくる言葉から感じ取れた。私の探究も残りわずか。熱意を「好き」と「楽しい」に全力で向き合いたい。
おまけ(専門学校ってどんなトコ??)
そうま : 「専門学校って大変ですか?」
ゆうか : 「学ぶのものや学科によって違うと思いますが、短い期間で職業に必要な
スキルを身につけるので正直大変です。」
そうま : 「そうなんですね。専門性が高いことを学ぶということは高度なことを学
ぶということですもんね。」
ゆうか : 「はい。でも私は好きなことを学んでいるので大変という気持ち以上
に"楽しさ"や"ワクワク"が勝ちます。」
そうま : 「やはり(笑)。本当に自分がやりたいことを見つけるって大事ですね。」
ゆうか : 「自分が決めた道。楽しんだもん勝ちですね。」
そうま : 「そうですね。勉強になります。先輩に負けないくらいの『好き』を絶対
見つけて見せます!!」