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「探究への道」第29号▽

明治図書から発行されている「スクールシフト」の執筆者でおられる公文国際学園中・高等部の齋藤亮次先生や札幌新陽高等学校の赤司展子校長先生も寄稿している「探究への道」に寄稿させて頂きました。

私自身もこれを読みながらこらからの学校のあり方を探索しております。

2022年4月より高校教育で始まった「総合的な探究の時間」。その設計や構築に関して悩んでいる先生方の少しでも参考になればと思っております。

探究を主軸としたコースを設置して2年。私自身もいまだに探究を探索している最中です。

「総合的な探究の時間」は学校の先生の指南書とも言える学習指導要領にさえ明確な答えが載っておらず、明確な答えを教えていた学校の先生ほど”未知との遭遇”となりました。(特に私は教科が数学だったので、余計に未知と感じたのかもしれません。)

その未知と向き合うまでの葛藤や苦悩は、想像以上でした。パラダイムシフトするには教師生活の年数、はたまた自分が先生になりたいと思った時の自分から変えないといけませんでした。

しかも勝敗があるスポーツや点数があるテストなどと違い、生徒の成長が目にみえる結果として視覚化できないことも「総合的な探究の時間」のやっかいなところです。(年功序列の世界では、上記の結果が先生のモチベーションになってしまう場合が多いと思います。)

ただ逃げずに探究という未知に向き合ったことでわかったことが1つだけあります。それは当たり前なのですが、今までにない学びの機会を生徒に与えられているということです。以前の学校では見せられなかった景色を生徒に見せることは確実にできています。画一的ではなく多面的な学び。

その景色を「すばらしい」と思うか「大した事がない」と思うかは生徒それぞれが感じること。それだけでいいと今は思うことができています。

様々な体験の場を与えるだけ。それが生徒にできる高校時代にとどまらない未来へのプロットだと信じ、これからも生徒と一緒に探索し続けていきます。

昨年(2023年)に学時出版の「月刊高校教育11月号」の特集”ミドルが学校を
盛り上げる!”にも寄稿させて頂きました。