見出し画像

選択格差を生まないために

プロフィール

一般社団法人ハッシャダイソーシャル代表:三浦宗一郎さん

三浦宗一郎さんのnote

一般社団法人ハッシャダイソーシャル

クラファン1000万円達成で18歳の成人式を開催

はじめに

若者たちへ"CHOOSE YOUR LIFE"のメッセージを伝え、自分で選択できる社会の実現に向け活動をされているハッシャダイソーシャル代表の三浦宗一郎さん。環境にとらわれることなく、自分の人生を自分自身で選択してほしい。三浦さんの若者たちにかける想い。この記事を見た瞬間から一歩踏み出したくなる、三浦さんのストーリーをぜひご覧ください。

仕事・取り組みのきっかけ

高校卒業後は現在の仕事ではなく、製造業で働いていました。早く働いて自立したいという思いがあっての選択でしたが、社会に出て学歴格差を痛感しました。高卒だとそもそも選択できない職業がたくさんあることも社会に出て初めて知りました。そこに私はモヤモヤを抱きました。
学歴は生まれ育った家庭環境、経済面に比例しているというデータがあります。それは生まれた瞬間で運命が決まっていまうことと同じです。家庭環境によってその人の選択肢が限られてしまうのはおかしい。自分が今の選択格差をなんとかしたいと思いました。
私はありがたいことに人との素敵なご縁がたくさんあり、そのおかげで成長させて頂きました。周りから前に進む"かけら"をもらい、現在の自分がいます。この恩を返すのではなく、恩を送る(恩送り)の気持ちも込めて現在の活動を行っています。

仕事・取り組みの内容

私達は” CHOOSE YOUR LIFE(すべての若者が自分の人生を自分で選択できる社会に)”ということを伝えるため、全国の高校や少年院、児童養護施設の10代の若者に向けて、無償で講演を行う活動をしております。10代の皆さんが少しでも元気になったり、勇気づけられることができればなと思っています。
また他の企業様から寄付や協賛を頂き、オンラインプロジェクトやフェスを企画して、10代の様々な経験や体験につなげ、応援するフィールドを創り続けています。
10代1人1人が"CHOOSE YOUR LIFE"でき、その先にみんながみんな、学歴やお金という制約から解き放たれ、元気に幸せに過ごせる社会をつくりたいという壮大な活動をしております。

本校の探究で進路について授業をして頂いた時の様子

高校の「探究」についてどう思うか

「探究」というのは無意識に日々行っていることだと思います。学生の皆さんが受けている授業、例えば歴史も先人達が何を考えていたかを「探究」する場だと思います。
授業では一方的に情報を与えられ、それをインプットしていく作業になりがちですが、その歴史が”なぜ起こったのか”を自分なりに考え、深掘りしていくことが探究なのではないでしょうか。
更に皆さんの教科「探究」は自分の好きなことにフォーカスを当てて深掘りをすることができ、とても良い授業だなと思っています。
高校の「探究」の授業を通して自分の好きなこと・興味のあることとが社会にどう繋がる・役に立つのかを考えるだけで、ワクワクします。
だって、点数をとるためにだけに学ぶではなく学びを深めていくことが本来の"学び"なのですから。

もし高校生のとき「探究」の授業があったらどういう人に出会いたいか

自分みたいな人に出会いたいです。私は周りの人たちからたくさんのものをいただきました。
例えば私が高校生のとき、サッカー部の監督が「大人って楽しいぜ!」と教えてくれました。あの頃の自分にとって革命でした。中学・高校時代が一番輝いていて、社会人になったらきちんとしなくてはならいない、と勝手にイメージしていたのですから。実際先生の言葉通り、今は本当に楽しい日々を送っています。
あの頃の自分にたくさんの気づきと与えてくれた人のように自分もありたいと思います。「大人って楽しいぜ!!」と希望を与えてくれる人は世の中にたくさんいます。そのような人たちにたくさん出会える環境が探究の授業なのかもしれませんね。

もし高校生に戻ったとしてチャレンジしたいこと

ちゃんと好きな人に「好き」と言えば良かったと思います。誰かを好きになるという体験を高校生のうちにしておきたかったです。
高校生の皆さん、自分にブレーキをかけていませんか?高校生活は1度しかありません。高校時代、恋愛をしている人が羨ましかった自分がいます。
やって失敗するよりも、やらないで後悔するほうが大人になって何倍も悔いが残ります。高校生の皆さん、臆せず何でも挑戦してみてください。その一歩が自分の成長にもつながります。
そんなことを言っていますが、高校時代にものすごく好きな人がいたわけではないので、戻れたら全力で探します!

進路選択で大切なこと

最後は責任を持って自分で選択することです。例えば高校受験をするとき、親や先生の言うことでなんとなく決めていませんでしたか。皆さん、それは本当に自分の人生ですか。
「これでいいかな?」ではなく、「これでいく!」と全ての選択に自分の覚悟を示す。常に自分に問いかけることでその行動に責任が生まれます。
自分で決めるにはトレーニングが必要です。日々の何気ない選択でもそのことを心掛けることが重要です。
例えば、昼食で うどん か そば 、どちらを食べるのか。そんな些細な選択でも自分で決める覚悟を持ち、後悔のない選択をすることを心がけましょう。その小さな積み重ねが、いずれ訪れる大きな選択の際、きっと”自分なりの成解”を導く力となるはずです。

三浦さんは、人と本と旅にしかお金を使わないと決めているそうです。

つながりはどんなところから生まれてくると思うか

自ら行動することです。まずは「あなたと会いたいです」「あなたとお話ししたいです」と勇気をもって思いと伝えてみてはどうでしょう。
今の時代ならば繋がれるツールはいくらでもあります。相手に迷惑がかかるかもと一歩踏み出せない人もいるかもしれません。でもその時こそ、自分から行動すると言うことを忘れないでださい。先ほども言いましたが、やらない後悔ではなく、やって失敗する方を選びましょう。

高校生に向けてメッセージ

何よりも大切なことは元気で健康でいることです。自分が元気だから他人を幸せにできます。また健康だからいざという時に多少の無理ができたり、踏ん張れたりすることができるのです。
自分が元気で健康でいられることが、当たり前のことが幸せであると言うことを再確認して欲しいと思います。元気を奪いに来る人もいるので、その人達とは適度な距離をおきましょう。自分の人生を自分で選べるようになり、元気で健康な幸せな人生を歩んで欲しいと思っています。

取材後記

人生は選択だらけ。大きな選択、小さな選択関係なく、自分で決める覚悟を持つこと、それが自分自身との約束となる。そんなことを学ぶことができた取材でした。
人は時に頑張りすぎてしまうことがあるため、勇気を持って休むことも大切だと言うことがわかりました。元気で健康であるだけで笑顔が生まれ、その笑顔だけで周りを幸せにできるということを知ることができました。生きてるだけで、人を幸せにできるなんて、とても素晴らしいことだと思いませんか。