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地元起業家の”ことば”

2022年6月3日(金)5・6時間目
本日の教科「探究Ⅰ」の授業は"まちづくりの正体”と題して、前職は東京都庁職員、現在は国見町にある株式会社家守舎桃ノ音の代表取締役、上神田健太さんにお伺きました。

上神田さんは現在、藤田駅前のエコタウン事業に着手しています。また国見町に小さな”まち”を作るために、"Co-Leaning Space アカリ"や地域資源を循環させるイベント”めぐるくらし市”や”空想マルシェ”などを手掛けています。さらには国見町公式短編作品”ふたつの空と”を制作し、国見町PR動画を観光としてではなく、関係人口の創出の為の切り口で映像を制作しました。

"Co-Leaning Space アカリ"のホームページはコチラ↓

国見町公式短編作品”ふたつの空と”はコチラ↓

上神田さんは私たちが普段ニュースで目にしていることや大人がよく言っている話を例に挙げて、”当たり前の常識を疑うことの大切さ”を教えてくれました。

常識として染み付いているもの
(1)日本経済の経済格差は本当に問題なの???
(2)日本人ってよく働くって本当なの???
(3)ゲームの世界より現実世界の方が本当に大事なの???

実際に上神田さんは、その常識が今の時代の本当の当たり前かをデータや資料をもとにお話ししてくださいました。当たり前と思っていたことがことごとく覆され、衝撃を受けました。

ここで改めて気付かされたこと。それは私たち大人は、過去の失敗や成功の”体験値”を子供達に教えているということでした。生徒達にとって大人は自分の未来を想像する人たち。大人は未来で幸せな人生を送ってほしいという思いから、子供達に様々なメッセージを送っています。しかしそのメッセージは果たして子供達の未来では正しいのでしょうか。

日本は過去に1度も経験していない時代に突入しています。それは人口減少と少子高齢化。日本は昔から、”人口が増えて続けていく時代だけ”を生きてきました。(ちなみに鎌倉時代の日本の人口は約757万人)しかし”2004年の12月の12,784万人”をピークに日本人は初めて人口減少の時代を送ることになったのです。(日本の人口は2100年には推計5,000万人)これは今まで常識とされてきた大人たちの”体験値”が通用しないということ意味しています。

では私たち教員や大人達ができることははたして何なのでしょう。それは生徒と一緒に”伴走”すること。社会は大人もついていけないくらい、ものすごいスピードで進んでいます。私たちは新しい問題や課題を今までの体験値で押しつけるのではなく、生徒と一緒に考え、その時代にあった”最適解”を導きだすことが重要ではないかと考えています。

進学探究コースの「探究Ⅰ」の授業。今後も様々な大人の方と触れ合う機会を設け、生徒と一緒に私自身も常にアップデートをし続けていきたいと思います。

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