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自分のカタチの創り方

6月7日の探究の時間は須賀川市で農業を営み、特定非営利活動法人OYAKODOふくしまの代表理事でもある設楽哲也さんに来校頂き、”自分のカタチ”の創り方についての授業をしてくださいました。

私も農業を学びに設楽さんのネギの収穫のお手伝いをしました。

オーストラリアへの留学、旅行会社での経験、小学校の教員生活など様々な経験を経て実家の農家を継いだ設楽さん。設楽さんは農家の仕事とNPO法人での取り組みについて教えてくださいました。

ねぎ収穫後の様子

農家の仕事は”観る”ことと”育てる”こと。当たり前と思うかもしれませんが、”観る”ということを普段は蔑ろにしているということをきゅうりのイラストを通して教えてくださいました。
きゅうりを1度も見たことがない高校生はいません。きゅうりを忠実に描けないこということは、”観る”ことを疎かにしているということを気付かされた経験でした。

生徒が書いたきゅうり。一見上手に描けているようですが・・・。


実際のきゅうり。さて何が違うでしょうか。

自分にとっての当たり前はもっと観察をすれば違って見えるかもしれない。視点や考え方を変えることができれば、物事の見え方や感じ方が変わかもしれない。そうすれば自分が歩いてきた道を俯瞰して見ることができ、自分のカタチに出会えるかもしれないということを農業を通じて教えて頂きました。

今日の気づきを忘れないよう、必死にメモを取る生徒

農業の当たり前を違った角度で観てもらうきっかけづくりをしたいという思いから、設楽さんはNPO法人を立ち上げ、現在農業・農作物を”伝える”・”繋げる”活動も同時に行っています。

生徒と須賀川を訪れた時の様子
ネギで調理実習

設楽さんから、自分のカタチの兆しをたくさん頂いた生徒達。授業前と授業後に農業のイメージを付箋に書かせたのですが、生徒の”当たり前”が大きく変わったようです。

生徒の授業前(左)と授業後(右)の農業のイメージの変化

普段帰る通学路。いつもは気にも留めなかった同じ風景。今回の授業を通して、今までよりもいつも通学路に違和感や別の色がついたのなら、新しい思考が芽生えた瞬間です。

私も生徒の成長した1人1人の”自分のカタチ”をしっかりと観察していきたいと思います。そしてそれぞれのカタチが集結した本コースの”新しいカタチ”がどのようなものかをしっかりと見守っていきたいと思います。

見えるところだけが全てではない。生徒達の根っこはどんな成長を遂げたのでしょう。


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