"パラレルキャリア"について学ぶ
12月1日の探究の時間は、社会福祉士を軸に様々な活動をされている一條仁様に来校頂き、アイディアを生み出す授業をしていただきました。
一條さんはまず自身が今、歩まれている"パラレルキャリア(複業)"について説明してくださりました。
"副業"との違いは、ボランティアやNPOの参加など、金銭が発生しないこと。そして自分の将来に向けた自己投資(スキルアップ)の活動であるということでした。
前半の授業は一條さんが”複業”として行っているペイフォワードカフェの活動についてお話をして頂きました。”ペイフォワード”とは、自分が受け取った恩や親切をいただいたその人に返す「恩返し」ではく、別の誰かへと送る「恩送り」のこと。
”ペイフォワードカフェでは、自分が飲む飲み物代は前の見知らぬ誰かからのギフト(贈り物)。お金を支払う必要はありません。その優しさを受け取り、その受け取った気持ちをお金という気持ちに変え、見知らぬ誰かに思いを繋ぐというコンセプトのカフェです。繋いで言った優しさの最後のギフトは次回開催日の運営費となり、次回の最初のお客様のギフトとなるのです。
一條さんは、このような”複業”をするキッカケのエピソードも話してくださいました。100円のおにぎりをホームレスの方にギフトした時に生まれた”優しさの循環”という発想。思いやりを持った人を増やし、キモチをつなげ、福島をめぐる場所へするという思いがあるそうです。
”優しい社会の実現”という大きな夢を持っている一條さん。生活をしていくための仕事ではなく、社会での自分の役割を見つける仕事を”複業”として行っている一條さんの言葉を、生徒達は真剣に聞いていました。
今年で第6回目となったペイフォワードカフェ。回毎にコンセプトを設けて実施しています。後半は第7回目のペイフォワードカフェのアイディアを考え、発表するグループワークを実施しました。
カフェの名前,企画概要,込められた思い,具体的なアイディア,ターゲット,効果の項目ごとに福島に思いやりをもった人を広げるカフェのアイディアを考えます。
ペイフォワードをベースにした様々なカフェのアイディアが生まれ、アイディアをだす基礎を学ぶことができました。本当にありがとうございました。