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にぎわいづくりプロジェクト③

抽象化から具体化へ

ダイユーエイトMAXふくしまの訪問が終了し、「にぎわいを取り戻す」という、壮大なプロジェクトを課題とした本校生6名。
私がまずやらなければいけないと思ったことは、生徒の「にぎわいづくり」という大きさのものを如何に因数分解させるかということでした。
そもそも高校生の「にぎわい」に対するイメージもそれぞれ微妙にもしくは全く違うということも十分に考えられました。
「にぎわい」という言葉にある、生徒一人一人のイメージを言語化し、共通因数で括ることをしなければ、生徒が思っていた課題を取り違え、私自身も一緒に伴奏することができないと考えました。

ICTツールの活用

今回はG Suiteを使用してプロジェクトを進めていこうと考えました。様々な機能がある中、使用した理由はデータをリアルタイムに共有するためです。

共有する意図は2つありました。
1つ目は6人全員が集まってプロジェクトを進行することは、今後も難しくなると予想しました。どうしても時間的な制約や今の状況により、プロジェクト自体が滞ってしまうという可能性は避けたいという思いがありました。
2つ目は私も含め、無意識を意識化することに慣れていないと、上手に言語化することが難しい可能性があったからです。
そのため1週間のうち、最初の2日間は自分が感じたことを純粋に言語化する作業。次の2日間は、データを共有し、他の人の意見を見た上で新たに考える作業。最後の3日間で課題のマンダラチャートを完成させる作業を行いました。
ここで重要だと考えたことは、チームが同じ矢印で取り組んでいるので、他の意見や発想をまるまる盗んでも良いこと。そのことで共通因数が見つけやすくなるという意図もありました。
また自分の書いたものを再度見返すことにより、発想を寝かせるという作業を強制的にさせることもできました。1度そこから離れて見て、再度考えることでまた別のアングルから見ることができ、新しい発想が生まれるのではないかと考えました。

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アップグレードの前にダウングレード

今までの仕事をICTツールを使用して行う場合、メリットばかりなのに、どうして敬遠してしまうのでしょう。それはアップグレードの際に起こる壁が原因です。

その壁とは、短期的に見ると現状維持の方が効率が良いように感じるからです。例えば、今回のように共有作業を行う場合の手順は以下のようになります。

1.メールアドレスを取得する。
2.Google スライドの操作方法を覚える。
3.Google スライドで課題雛形を作成する。
4.メールアドレスを使用して、スライドを共有する。
5.生徒に操作方法を教える。

1〜4は先生パート、5は生徒パートとなりますが、特に5はWi-Fiが繋がらないやページにたどりつけないなど、様々な質問が飛び交います。

これを現状維持でやろうとすると、
1.生徒を集める
2.課題を書き出すプリントを配布する

という2手順で終わります。しかもずっとやっていることなどでスピーディです。この現象を私はアップグレード前のダウングレード現象と呼んでいます。

ここまではとても時間がかかりますが、その後は指示の手間や時間の制約がなくなりとてもスムーズに課題に取り組むことができます。私もこの壁を壊すのにとても時間がかかりました。

さぁ、ここからは生徒の高校生の思考力。にぎわいを取り戻すという壮大なテーマをどのように咀嚼することができるでしょうか。

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