偏愛マップと他己紹介
2022年4月22日(金)5・6時間目
教科「探究Ⅰ」の2回目の授業は「自分を知る」から「自分を表現する」という時間です。
どんなに素晴らしい発想や考えがあったとしても、1人で実現するには限界があります。そしてその発想を人に言葉で伝えることができなければ、相手の賛同や理解、協力を得ることができません。
今回はクラスのアイスブレイクも兼ねて、偏愛マップを作成し、自分をどう相手に表現するできるかをCanvaを使用して表現してもらいました。
1.アイスブレイクって?
「アイスブレイク」は、初めて出会った人同士や、その場の緊張をほぐすことでコミュニケーションを円滑にする手法です。手を繋いだり、協力しながらが身体を動かすレクレーションもアイスブレイクの一種です。
2.偏愛マップって?
偏愛マップとは、1枚の紙に、自分が「大好きなもの」を書き込んだマップのことです。苦手な人や初対面の人とも会話が弾むきっかけになります。偏愛マップの作り方は、紙に好きなものを書くこと以外にとくにルールはありません。真っ白なキャンバスに自分の好きなデザインでアートのように自由に描きます。
3.Canvaって?
Webブラウザからデザイン作成を無料で簡単に使用できる画像編集ツールです。何より、使用できる画像などがスタイリッシュです。有料にすると更にできることは広がりますが、無料版で十分プロっぽく作成できます。
さすが、Z世代の生徒達。デジタルデバイスに関しては、少し説明をしただけで、直ぐに作業に取り掛かれます。
・・・が、自分をどう表現するかに悪戦苦闘している様子。私達大人でさえ、自分のことを自分自身が一番理解していない人が大勢いますよね。
「自分を知る」は「自分を深掘りする」ということ。この時間で自分と向き合うとても良い時間になったのではないでしょうか。
偏愛マップが無事完成。真っ白なキャンバスが、個性あふれる自分を表現する地図に生まれ変わりました。
発表の時間・・・。と思いきや授業の最初にくじ引きをした順番に席を移動してもらいました。そして自分が作成した偏愛マップを隣の席のクラスメイトに渡します。
次に2人1組になって、インタビュアーとインタビュイーに分かれます。自分のことを相手に紹介してもらう他己紹介を実施しました。
他己紹介って?
他己紹介は一般的に次の3つのステップにより進められます。
1.紹介をする人物についての情報収集
2.収集した情報をもとに紹介文を作成
3.紹介文をもとに、その人物をクラスに紹介
他己紹介のメリットは以下の通りです。
1.コミュニケーション能力の向上
2.自己理解を更に深めることができる
3.顔を見せながら紹介ができる。
特にコロナ禍において、クラスメイトの顔全体を見ることが少なくなっているので、他己紹介にすると、本人がマスクを外した状態で紹介が可能です。
自分のこととなると多少妥協が生まれますが、相手を紹介するとなると話は別。相手をクラスメイトに紹介するため、偏愛マップに書かれていることを、更にインタビューをして掘り下げます。
1人3分間で他己紹介が始まりました。初めての人前での発表となるので、心配していましたが、1人1人の堂々と個性的な発表が続き、一気にクラスの距離が縮まりました。