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新しいノートの書き方

4月27日(木)の探究の時間は、デザイナー兼イラストレーター、そしてグラフィックレコーダーの菅野愛希さんに来校頂き、”新しいノートの書き方”について授業を実施して頂きました。

普段のノートは誰のために書くものなのなのでしょう。いつのまにか黒板に書かれているものをただ写すだけのノート、提出をするために作られたノートになっていませんか。高校入学の今だからこそ、ノート書き方を再定義する機会にしたいなと考えました。

まずはグラフィックレコーダーというお仕事の理解。グラフィックレコーディングとは、文章だけで記録するのではなく、graphic(絵や図を使いながら)、record(話を記録)、ing(リアルタイムで)ということ。実際に描く人をグラフィックレコーダーと言います。

絵を使用することによって、例え言葉が違ってもコミュニケーションを円滑に行うことができます。

しかし、絵が下手な人はどうすれば・・・。

そんな不安も愛希さんは、解決してくださいました。グラレコは基本的に点と線、そして基本図形(○△□)のみで表現することができます。皆さんが美術で見ている絵はほとんどが”アート”。グラレコは”ユニバーサルデザイン”で書いていきます。

ユニバーサルデザインについて
全ての人のためのデザイン。年齢や障害の有無、体格、性別、国籍の壁を越えて、多くの人が理解できるデザイン。東京オリンピックでも使われたピクトグラムが代表的

この絵も愛希さんのデザイン

漫画家やイラストレーターが絵を描く前に行なっているウォームアップから始まり、モノ・ヒト・コトなど様々なものを点と線、基本図形のみで表現する方法を学びました。

ウォームアップ例の1つ。無限を書いていきます。

また話の聴き方のコツも学びました。聞き方のコツは全ての話を聞いて描くのではなく、”話の目的を握る”こと。それがとても大事だと教えて頂きました。話の幹(思いや事実)を決め、それを大事に枝葉を描いていくようなイメージだそうです。

抽象的なもの(例えばアイディア)なども絵で描けば伝わりやすくなります。

モノ・ヒト・コトの書き方を学んだら、実践編。愛希さんのエピソードを聞きながら、グラレコを実際に描きます。その場で完成することはとても難しいので、実践中は下書きを書くイメージで。その後自分で思い出しながら、完成させることで家での復習にもつながると愛希さんは教えてくださいました。

目的を握りながら、書いていくことを忘れずに。

生徒達にとっての表現方法やノートの取り方に変化は生まれるのでしょうか。少なくともノートはなぜ書くのか。そして相手への伝え方への新しい問いは生まれたと思います。

自分自身の幸せと社会全体の幸せ”Well-being"を実現するため、教科学習だけでなく、自分が社会にどう関われるかを高校生から考える場。本コースはその環境を生徒に日々、提供しています。