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相馬を知る(相馬探究)

2021年12月18日に復興道路・復興支援道路が全線開通しました。

復興支援道路により、聖光学院を出てすぐに伊達桑折IC〜南相馬鹿島スマートICを利用して相馬までの距離がグッと近くなりました。

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夏季休業期間を使用し、普通科進学コースで相馬探究を実施しました。

東日本大震災から10年。伊達市、桑折町は地震の被害にはあったものの、
津波や原発の被害は免れました。復興支援道路の開通と風化させていけな
い記憶を私も含めて学ぶために今回の実施を決めました。

今回は相馬市観光協会のご協力のもと、震災学習のプランで相馬を知る
を題材に見学をしました。(相馬市観光協会はコチラ↓)

まず訪れたのは、防災備蓄倉庫。
1階は1000㎡あり、倉庫と研修室、米貯蔵庫と炊飯ができる場所があります。2階は倉庫と事務室が完備しており、自然災害が起こった際の会議や寝泊まりができる構造となっております。

防災備蓄倉庫2

防災備蓄倉庫1

外には仮設トイレ用倉庫や緊急ヘリポート、そして料理ができるトラックもありました。そして実際の津波や地震で救助中に殉職された消防団員の顕彰碑も当時の悲惨さを肌で感じました。
また備蓄庫は相馬市だけのものではなく、様々な県と協定を結んでおり、他県で自然災害が怒った場合、直ぐに物資を運べるよう、日々管理をしているそうです。

ヘリポート

トラックキッチンかー

顕彰碑

次に訪れた場所は、伝承鎮魂祈念館です。記念館前には原釜・尾浜地区慰霊碑と磯部地区慰霊碑があります。そして衝撃を受けたのは、松の木。生徒に立ってもらいましたが、この木の高さを超える津波がきたそうです。(実際の津波の高さは不明だそうです。)奥に見える穏やかな海が変貌を遂げたその事実を受け止めることが中かなできませんでした。

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祈念館1

波の高さ

津波前

津波後

相馬市伝承鎮魂記念館内では、震災語り部の五十嵐ひで子さんが、震災当時の様子を生徒達に話してくれました。
津波の被害に遭い、旦那さんが目の前で波にさらわれてしまう経験をお話いただきました。
自分が今生きている意味、役割とはという自問自答の中で、自分ができることが、この震災を風化させないための語り部としての仕事だと話してくださりました。
生徒も私も涙を抑えることができず、改めて生きていることの喜びと生きている自分の役割を考えさせられる貴重な機会となりました。

語り部1

語り部2

震災教育後は、少しブレイク。相馬の海でかに釣り体験。
切り身のイカを針金で固定して、海に落としてみるとカニが次から次へと出てきました。
釣ったはいいものの、どうやって触るかビクビクしていた生徒達でしたが、カニのお尻の方から掴むとカニは地面だと勘違いし、ハサミで攻撃してきません。
一度コツを掴んだ生徒達は次々とカニを捕まえていきます。

カニ1

カニ2

カニ3

カニ4

最後は海でチャプチャプ。海を眺めながら、たわいもない話をしました。この経験値が生徒の種にどんな影響を与えるのか。本当に楽しく充実した1日でした。

黄昏


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