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福島県立医科大学訪問

9月8日(火)の探究の時間。福島の公立の1つである福島県立医科大学にお邪魔をいたしました。
大学様側のご厚意により事前アンケートを実施し、興味のある学部に見学することが可能となりました。
今回は光ヶ丘キャンパスと福島駅前キャンパスの2グループに分かれて、大学見学となりました。
今までは上級学校見学会というと、高校2年生からでしたが、高校1年生だからこそ感じ取れる何かがあるのではないかと考え、進学探究コースでは1年生のうちから県内の国公立大学を全て見学します。今回はその第3弾です。

過去の大学見学はコチラ↓

全体の大学の説明の後、施設見学をし、各学部の講義へという流れとなりました。

全体会の様子
初めてみるドクターヘリ。生徒は熱心に話を聞き、質問をしていました。
IgA抗体について説明を受けました。
甲子園出場時にも寄付いただいた、IgA抗体マスクを頂きました。

私は医学部の講義と看護学部の講義を見学。特に医学部の講義は、”医師として必要な資質とは?”というテーマをKJ法を用いて議論し、発表するというものでした。私にも難しいと感じる問いに生徒達は必死に取り組んでいました。

KJ法って?

断片的な情報・アイデアを効率的に整理する目的で用いられる手法です。一般的に、KJ法では、付箋などに情報を記入し、そのカードを並べ替えたりグループ化したりすることで、情報を整理していきます。膨大な情報を効率的に整理する目的のほか、本質的な問題の特定や新たなアイデアの創出など、発想法としても優れた効果を発揮する手法です。

付箋に医師としての資質の要素を考え、グループ化していく生徒達。
自分達の考えを発表

生徒達の発表後、改めて”医師として必要な資質”についての講義を受けました。医師にとって重要なことは、
1.コミュニケーション能力
2.努力を継続できること
3.社会貢献
4.論理的思考
というものでした。

この講義を聞いた時、私自身も医師とはという勝手なフレームを持っていたのかもしれないと思いました。

医師の大谷先生は、「医師だけでは何もできない。チーム医療という言葉があるように、患者に対して様々な連携が取れるよう、コミュニケーションを常にとれる環境にすることが重要である。また知識や技術だけあっても、不十分である。今の技術の最適な治療が、その人の”幸せ”な治療とは限らない。その人が抱えている問題に寄り添った治療を行うことが医師であり、それはAIには絶対にできない。」という言葉を頂きました。

”医学とは、人々の生死にかかわる実践的な学問であり、科学的な営みだけでは不十分である。”

医師という職業は知っていても、考え方や見方をリフレーミングできた1日でした。それぞれの目的は違えど、今回も出てきた”幸せ”というキーワード。進学探究コース生は、”幸せ”という抽象度の高い問いを高校のうちに見つけることはできるのでしょうか。

私もまだまだ答えが出せていない問い。ですが探究を通して少なくとも生徒たちは、そのことと向き合う機会は多くなったはず。今回の上級学校見学会も生徒の経験値となった貴重な体験となりました。


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