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"新たな挑戦の場所|福島の若者たちのためのカフェ空間"

プロフィール

株式会社Ploion代表の齋藤友希さん

カフェ&シェアハウスのVaseのホームページはコチラ↓

はじめに

福島でカフェとシェアハウスを営む株式会社Ploion代表の齋藤友希さん。福島で若者たちが語り集える空間を生み出している齋藤さんのストーリーをぜひご覧ください。

仕事・取り組みのきっかけ

福島の若い人たちにとって集まる空間をつくり、そこで人とつながり、それぞれのやりたいこと"want"の部分に挑戦できる空間づくりをし、若い人たちの可能性や挑戦を広げる場を創りたいと思ったことがきっかけです。
大学卒業後、旅行会社に就職後に突如訪れたコロナ禍が私の人生の大きな転機となりました。世界ではロックダウン、日本でも自粛期間が続く中でこのまま旅行会社で働き続けることが自分にとって本当に幸せかと悩んでいました。
その期間中に助けられた場所はカフェという空間でした。カフェ自体はずっと大好きだったのですが、その空間にいると元気をもらいました。
特にカフェで働いてる人たちに支えられました。コロナ禍で飲食店も大変なはずなのに、笑顔で迎えてくれたり、人の話を聞いてくれる姿を見て、自分もそんなカフェや空間をつくれたらいいなと思いました。
更に今まで当たり前にあった福島という地域を改めて見直す時期にもなりました。自粛期間中に改めて福島を見て、感じて、知ることにより福島を盛り上げたいという思いが強くなりました。
そこから私は福島の若い人たちにとっての"夢"や"want"を語り合える空間づくりを提供できるカフェ運営を目指し、現在の取り組みを行っています。

仕事・取り組みの内容

現在の私が行っていることは、カフェとシェアハウスの複合施設の経営です。その他にイベントやウェブマガジンの運営も行っています。

(1)Vase Cafe
様々な人に利用してもらうことを目的としています。カフェを地域に開かれたラウンジとして利用してらもらい、若い人とマチの大人たちがつながって”want”(やりたいこと)ができればいいなと思っています。
特に”want”を叶える空間にしたいという思いがあり、お客さんが気軽にやりたいを話せる、話し合える場づくりを目指しています。

(2)シェアハウス
シェアハウスとは、複数人が共有で住む住居です。シャワーやキッチン、トイレは共用になりますが、人とつながりや刺激ある空間に住みたいという人にそういった空間を提供しています。

ラウンジ
シアタールーム

(3)イベントの運営
昨年から実施したTHECOFFEE’Sを今年も開催しました。福島では1杯500円もするコーヒーを飲む習慣が他の地域と比べるとありません。そんな習慣が広まってほしいという想いから福島のカフェを営むオーナーを集めて開催しました。

ガイドブックとコーヒーテイスティングチケット
THECOFFEE'Sイベントの様子(2023年5月)

(4)ウェブマガジン
ウェブマガジン YOUNiiiiQ を運営しています。
福島の魅力ある人・場所・物を掲載しています。福島を知って「夢」や「want」が見つかるきっかけになってほしいです。

高校の「探究」についてどう思うか

「探究」は高校生にとってとても良い機会だと思います。私が通っていた高校は普通科でしたが進学探究コースのような探究の時間はなく、ひたすら机に向かう毎日でした。私はそんな毎日が嫌になっていました。
自分の知らない世界を知ることで”夢”や”やりたい”につながると思います。私のような地域の人に会える「探究」の授業があって羨ましいです。このような授業が続いていってほしいと思います。

シアタールームで”ワンダテフルライフ”上映会実施の様子

高校で「探究」の授業があったらどういう人に出会いたいか

若い人で前を歩み始めている人に出会いたいと思います。その理由は、自分が高校生であれば若い人に近い存在を感じられ、自分が知らない新しい世界を見てみたいという思いからです。
私が通っていた学校は進学校だったので大学に進むか公務員に就職するかの二択だけでした。高校時代にたくさんの人に出会って選択肢を広げられたら、自分の将来の選択肢がもっと増えたかもしれません。

本コース生考案のハーブティも置いてくださいました。

高校生に戻ったとしてチャレンジしたいこと

高校生に戻ったら、どの国でもいいので海外に行きたいです。大学生や社会人になっても海外に行くことができますが、交換留学という形で海外に行ってみたいです。
高校生の私はお金や英語力がないと海外に行けないという偏見を持っていました。高校生だと何でもハードルが高く感じてしまいます。しかし社会人になってまずは行動することが大事だということを改めて学びました。
自分に足りなかったのはその一歩の行動。高校生に戻れたら、お金や英語力などの行動しない理由を並べず、まずは海外に行くということにチャレンジしたいです。

進路選択で大切なこと

いろんな世界を知ったり、見たりする環境を自分でつくることだと思います。たくさんの人と出会って選択肢を増やすことと同じです。難しいことかもしれませんが、それが高校生でできれば私の選択肢ももっと広がったと思います。
また自分に素直に何がやりたいか考え直してみることだと思います。もしかしたらその中に自分の「好き」が見つかるかもしれません。自分の「好き」を探究して因数分解していくことが大切です。好きを因数分解してその中にきっと自分がやりたいことが眠っているはずです。
好きもまだわからない人は、SNSでたくさんの情報を得てみてください。たくさんの情報からふと目が止まったもの。その中に好きのカケラが眠っているかもしれませんね。

つながりはどんなところから生まれると思うか

自分の”夢”,”やってみたい”を言葉にして、発信し続けることだと思います。言葉にすることによって何をしたいのかが熱意となって相手に伝わります。その熱意を受け取った人がそのアンテナをきっとキャッチしてくれます。
そしてそのキャッチしてくれた人がまた関連する人のつながりを生んでくれます。キャッチボールはボールを投げなければ始まりません。自分の手元にあるボールをまずは投げてみる。今の時代SNSで世界に向けて自分を発信することができます。世界人口は80億人。誰かはきっとその投げたボールをキャッチしてくれます。

高校生へメッセージ

1度しかない高校生活を存分に楽しみながら、”夢”や”やってみたい”を言葉にしてみてください。夢や未来についてお話ししてきましたが、今の積み重ねが夢であり、未来となるのです。
高校生活の中で好きなことや嫌いなことに出会うことが将来の軸につながると思っっています。高校生にとって恥ずかしいことかもしれませんが、自分がやりたいことや成し遂げたいことを勇気を持って言葉にしてみてください。その言葉が言霊となり、行動となります。そしてその発信を誰かがキャッチし、同じ志を持った仲間もできます。それでも届かない場合はぜひ、Vaseに来て私にその夢を話してください。^_^

本コースで授業をして頂いた時の様子

取材後記

小さい頃の自分はなんでもできると思っていた。しかし成長をすると、苦手と得意に分類し始める。そしてなんでもできると思っていた自分は、いつの間にか「夢」を言葉にすることさえ、恥ずかしいと感じてしまうようになる。
しかし自分ができないと決めつけているのは、自分自身ではないだろうか。勝手に理由をつけて自分を納得させようとしているだけなのではないだろうか。
自分の小さい頃の「夢」を思い返す良い機会となった。そしてその夢が叶わなくても、本気で挑戦し続けることの方が大事であることを教えてもらった取材であった。

取材時の様子

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