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〜食事と健康の新たな展望〜"あすめし屋"の挑戦"

プロフィール

”あすめし屋”代表の堀江幸穂さん
身体のことを考えた地域に根付いた食材を使用し、お弁当を提供しています。

はじめに

「食べたい!」と「健康」に寄り添った【からだづくりごはん】を提供している管理栄養士で”あすめし屋”代表の堀江幸穂さん。おいしい健康を届け、からだづくりをサポートしている堀江幸穂さんを取材しました。

本コース生の探究にも積極的にサポート頂いております。

仕事・取り組みのきっかけ

「健康な食生活を送ってほしい」と思ったのがきっかけです。前職はパーソナルトレーナーでした。パーソナルトレーナーのお仕事は、マンツーマンでトレーニングの指導や栄養管理を行う仕事です。トレーニング指導はお客さんにジムに来てもらって、直接指導できます。
しかし、栄養管理指導の食事に関しては、お客さんに合った食事の提案をするだけなので、見えない部分が大きいです。食事報告というメールのやりとりでお客さんから食事の写真を送られてきますが、それが本当かどうかはわかりません。簡単に嘘もつけてしまいますし、単純に写真だけだど量がわかりづらいです。そこに適切なアドバイスができない自分に無力さ感じてしまいました。
そこで発想を変え、「だったら自分が食事を作って提供しよう。健康につなげる手助けをしよう。」と思い、今の”あすめし屋”がスタートしました。

”あすめし屋”さんのコンセプトです。

仕事・取り組みの内容

現在はキッチンカー販売と店舗での販売をしています。店舗は伊達市のまちの駅をお借りしてお弁当を販売をにしています。またキッチンカーなどを利用して様々なイベントに出店させていただいております。
自分が作った料理をいろんな場で提供したいという想いからキッチンカーから始めました。キッチンカーと店舗販売を通して、メリットとデメリットを知り、今後どのような展開をしていくかの考えています。
私が食事やメニューの軸としているものは、なるべく地元の旬のものや無添加物を使用することです。普段、スーパーなどに並んでいるお惣菜は味が濃かったり、保存性を高くするために添加物が入っていたりします。健康面を意識しつつ、新鮮な地元のものの本来の素材の味、旬のものを使って食事を楽しんでもらいという想いで作っています。

まちの駅でお弁当の販売
キッチンカーでイベントに出店

高校の「探究」についてどう思うか

自分の興味・やりたいことを見つけて自分を知れる「探究」の時間があって羨ましいと思います。自ら新しい世界に触れて学ぶことやプライベートで自分の興味・やりたいことを見つけることは難しいことですが、それをできる環境が「探究」にはあると思います。そして、授業の一環として自分を知れる時間を確保できることは学生にとって貴重だと思います。また、今はネットでいろんなことを調べることはできますが、実際に人と会うことによってネットでは知らなかったことを話の中で知れたり、新しい気づきが生まれると思います。

「探究Ⅰ」で授業をして頂きました。▽

高校で「探究」の授業があったらどういう人に出会いたいか

北海道の学校給食の管理栄養士さんの佐々木十美さんに会ってみたいです。私が短大の時、担任の先生が仕事に関する番組を見せてくれました。そこで出会ったのが管理栄養士の佐々木さんです。佐々木さんの「食」で子どもたちを支える姿に憧れをもちました。そして、私が「食」への興味がこんなにもあることを自分を知ることができ、導いてくれました。そんな憧れの存在の人に出会ってみたいです。

あすめし屋さんのこだわりがメニューにも表れています。

高校生に戻ったとしてチャレンジしたいこと

英語にチャレンジしたいと思います。英語を学んで話せるようになったら外国人のお客さんとの接客時に料理の良さや特徴を伝えたいです。さらに英語表記のメニューがあれば、どんな料理か知ってもらって、安心して食べてもらえるのではないかと思う時があります。大人になると自分で勉強をするという時間が中々とれません。高校生の皆さんも学生のうちからぜひ海外に目を向けてほしいと思っています。

ベトナムフォー風そうめん

進路選択で大切なこと

もし自分が進みたい進路があるならば、必ずしもその道が1つではないということを知ってほしいです。その選択肢に固執してしまうと周りが見えなくなる恐れがあります。自分の進路に立ち止まることもとても重要なことです。
まずはたくさん調べて、情報を集めてください。その中で改めて自分がやりたいのはやはりこれだと再確認できたらその夢に向かって突き進んでください。
私の夢は管理栄養士になることでした。しかし管理栄養士になるには費用や時間 など沢山のハードルがあることを知りました。自分には難しいと思っていましたが、情報を集めたおかげで、違ったルートで管理栄養士になることができました。自分が本気で選択肢を広げなければ、夢をあきらめていたかもしれません。
自分の夢を叶えるためには、様々な壁があると思います。しかし、その壁をどう乗り越えるのかは、選択肢を持っていることで変わります。その壁を登るのか、掘ってトンネルを作るのか、それとも壊すのか。夢を叶える方法は1つではありません。なりたいものがあればとことん調べ、夢が叶うルートをたくさん持っておきましょう。

品数がたくさんあれば、人生の彩りも豊かになります。

つながりはどんなところから生まれると思うか

自分を「発信」することからつながりが生まれると思います。つながりは「知ってもらうこと」からが本当のスタートです。誰かが自分の頭の中を覗いて「興味」や「やりたいこと」を拾ってくれることはありません。
「発信」する上でSNSは自分を表現する大切なツールの1つです。自分が何者なのかをSNSを通じて発信すれば、それに賛同してくれる人は必ずいます。
また近くにつながりを持ちたければ、行動を起こすこと。高校生であれば特にその行動は必ず誰が見てくれて、力をかしてくれるはずです。

高校生と一緒にイベント参加時の様子

高校生に向けてメッセージ

まずは「自分がどうしたいか、どうありたいか」を考え、自分を知ることが大切です。高校生のみなさんの中には、人の目を気にして過ごしている人もいるかもしれません。他人の目を気にしすぎて本当の自分をまげてはいないでしょうか。自分を表現するにはある程度の勇気も必要です。まずは自分が自分のことを知ること。自分に矢印を向けることで、心からやりたいことや興味が見つけてみましょう。自分と向き合うためまずは立ち止まり、日頃の自分を振り返ってみてはいかがでしょうか。

まちの駅”ふらっとカフェ”

取材後記

自分が1番わかっていないといけない自分のこと。しかし自分を知っているつもりで意外と知らないかもしれないと感じた1日。もしかしたら今の自分さえ、他人を気にした偽りの自分なのかもしれない。
本当の自分の興味・関心はどこにあるのか。それを真剣に考えること。それを探索できる環境が高校時代、そして「探究」の時間にはあるのかもしれない。

皆さんはこの中に何を詰め込みますか?



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